新生児期に読んで役に立った本
1)The New Contented Little Baby Book (Gina Ford)
睡眠と授乳スケジュールを早期に確立することのメリットを説き、その具体的実施方法が記述されている。オンデマンドで授乳すべきか、スケジュールにのせて授乳すべきか随分迷ったが、最終的には母子ともにスケジュールにのせた方がよいことが分かり、私のバイブル本になった。
2)Breastfeeding Made Simple (Nancy Mohrbacher, IBCLC, Kathleen Kendall-Tackett, Ph.D., IBCLC)
母乳のメリット、作られ方、授乳の仕方、どのようにすると出るようになるかなど、授乳に関して持つ疑問すべてに答えてくれる本。この本も母乳育児に苦労した私のバイブル本。
妊娠中に読んで面白かった/役に立った妊娠本
1)The Pregnancy Journal (A. Christine Harris, Ph.D)
妊娠開始から出産まで、毎日一ジャーナル読む形式の本。その日に胎児のどの部分が成長しているとか、母体はどうなっているとか、各文化圏ごとの妊娠出産に関する風習小話など。
2)The Pregnancy Book (William Sears, M.D., and Martha Sears, R.N.)
妊娠月別に、母体の精神的肉体的変化、対応策、検診内容、出産がどのように始まってどのように終わるかまで細かく記されている。これを読んでおくと、前もって心の準備ができて安心。
3)「初めての妊娠・出産」(たまごクラブ特別編集 監修 笹森幸文)
写真や挿絵、図表が多く分かりやすく見やすい。雑誌を見る感覚で読める。
父親向けの本は:
The Expectant Father (Armin A. Brott and Jennifer Ash)
出産予定日
今日が出産予定日。一週間前の先生の予想では、予定日よりも前に生まれるとのことだったが、予想は外れ出産予定日の今日は検診日となった。先生の触診によると:
1)子宮口は2センチ開いている
2)胎児の頭はひきつづき下向き→自然分娩ができる
3)胎児のお尻はひきつづき右向き→出産までに左向きに変わってほしい→胎児が出てくるまでの時間を短縮することができるため
4)羊水は充分ある
5)二日後の24日(日)ごろ本陣痛がくる!
とのこと。さて、予想は当たるだろうか。ミコの幼稚園生活も軌道にのってきたので、いつ生まれてもいい。日曜だと、道も空いているし、H君もミコも休みだし、一番都合はいいな。日曜日までに生まれるようにと、今日は多めに歩き、普段エレベータを使うところを階段にし、スクワットをしてみた。さて、効果はいかに。
シュタイナー幼稚園の一日
ミコの通う幼稚園は、幼稚園10カ所見学した中で、唯一子供のいる時間に見学が許されていないところだった(子供の園生活のリズムを邪魔しないという理由で)。園に子供を通わせている保護者や先生から、園生活の内容を聞いていたものの、実際にどんな雰囲気で行われているかは見ないと分からない。なので、学校が始まるまで、どんな感じなのかしらと私もずっと興味津々だった。教室の中を覗いていられたのは、慣らし期間の第一週目だけだったが(第二週目より教室の扉は閉ざされた)、ほぼ毎日同じようなメニューで、アクティヴィティごとに先生の歌声が聞こえる。
■8:15-9:00 登園時間、フリータイム
教室に用意されたその日のオモチャでそれぞれが勝手に遊ぶ。オモチャはすべて木あるいは紙製で、キッチン、木馬、動物、文字のない絵本など)
■9:00-9:30 毛糸遊び
それぞれが毛糸を配られ、ねじってみたり、宙に浮かべてみたり、毛糸玉を投げてみたり。大きい子は蝶結びをしてみたり。
■9:30-10:30 掃除、お馬さんぱっかぱっか
園児と先生がオモチャを片付け、子供サイズのほうきとちりとりで一緒にはき掃除。その後、木製のイスを人数分、教室の真ん中に円状にみんなで並べる。園児と先生はイスに座り、その日選ばれた園児一人が馬の顔のついた魔法のほうき(?)に股がってみんなが座るイスの円の周りをぱっかぱっか走る。先生はこの間ずっと「お馬さんとxxx君が〜」という歌を歌っている。
■10:30-11:15 おやつ、掃除
先生がリンゴをその場でナイフで半分に割って一人一人に渡す。皮&種つきのまま。その後、パンに一枚一枚蜂蜜をつけてまた一人一人に手渡す。最後に係(大きい子が担当)の園児が汲んできた水をプラスチックカップに人数分入れて配る。その後、みんなでまたはき掃除をして、イスを元の位置に片付ける。
■11:15-11:45 輪になってかごめかごめ
みんなで手をつないで輪になって、歌を歌いながらジャンプしたり、ステップを踏んだり。日本のかごめかごめのような遊び。
■11:45-12:45 園庭
園庭で遊ぶ時間。幼児専用の園庭(木の低いフェンスで囲まれている)にある遊具は、砂場、木馬、ブランコ。それぞれが遊びたい遊具で遊ぶ。
■12:45-13:00 お昼の準備
上履きに履き替え、前掛けをつけて食堂へ移動
■13:00-14:00 お昼
園児用のメニューはオーガニックのベジタリアン。ほぼ毎日、パスタ(週に一度リゾット)、野菜/穀物豆類、果物のコース。
■14:00-14:30 下校準備
靴を履いたり(大きい子が小さい子の靴を履かせてあげる)、掃除をしたり。
■14:30-14:45 下校(お迎え)
保護者(ミコのクラスは7割が母親もしくは父親、2割が祖父母、1割がベイビーシッター)は廊下で待機。教室のドアから迎えにきている保護者を確認して、先生が一人一人園児を保護者へ引き渡す。
このメニューの合間に、午前中数回、午後数回トイレ時間。先生を先頭に、園児3-8名(おそらく行きたい子だけ)が右手を前の子、左手を次の子というように手をつないで、電車の歌「電車がやってきた〜すべて満席〜♪」を歌いながら教室の向かいにあるトイレへ行く。
あと、上記の午前中メニューのどれかを削って、水曜日にオイリュトミー(「音楽のリズムに従って優美に歩いたり、詩を唱えながら言葉の響きに従って体を動かしたりすること」by wikipedia)、木曜日にパン焼きのアクティヴィティが入る。お誕生日の子がいると、保護者がケーキを焼いて子供に持たせ、おやつの時間に皆でおめでとうの歌を歌って、部屋を暗くしてろうそくをふっーと消して、一緒に食べることも。
アクティヴィティ自体にオイリュトミー以外大きな特徴は無いが、廊下で待機していて、ずっと先生の歌声が聞こえてくるのがとても印象的だった。それぞれのアクティヴィティごとに決まった歌があって、先生はそのアクティヴィティをしている間ずっとその歌を歌っている。大きい子は先生につられて一緒に歌っていることも。ミコも、通園を始めて一週間くらいしてから、幼稚園で先生が歌っている歌を口ずさむようになった。ミコのように、イタリア語が母国語でない子にはアクティヴィティ+歌の組み合わせはよいかもしれない。この歌が聞こえてきた、ああ次はあの遊びだ!と分かるから安心するだろう。
幼稚園二週目
二週目、1日目の月曜日。先週に引きつづき、廊下と教室を行ったりきたり。11時半に「じゃあまた明日ね!」とマエストラに告げられて帰宅。
二週目、2日目の火曜日。1日目に、「明日から、マンマは廊下で待たずに、11時半に迎えにきてください」と言われていたので、前日と当日にミコにも前もって、『マミー、お買い物に行って、11時半にお教室に迎えにくるからね。それまでミコはマエストラとお友達と一緒に遊んでいようね。』と伝えておく。
教室に着くと、抱っこのままマエストラにミコを引き渡す。ミコ、状況を理解しているので、大泣き。「マミー!」とマエストラの腕の中でそっくり返って暴れながら、私の方へ手を伸ばしてわんわん泣く。マエストラはキスしたりぎゅっとしたりしてミコをあやす。泣き叫ぶ我が子を見ると、私まで泣きたくなる。でも、ここで私がひよったらミコは余計泣く。ぐっとこらえて笑顔で手をふって教室を去る。一部始終を見ていた隣のクラスのマエストラPラは、「あなたの気持ちはよく分かるわ。私も母親だもの。でも、どこかでこのステップは必要なの。あなたが切り替えられると子供も切り替えられるのよ。」と慰めてくれる。
3時間後、迎えに行くとミコはマエストラに抱っこされながら教室からでてきた。恥ずかしそうな、でもちょっと自信がついたような、嬉しそうな表情で私のところにとことこ歩いてくる。マエストラに、「沢山泣いてた?」と聞くと、「最初にちょっとだけね。」母親にしか分からないと思うが、この数時間でこの子は随分成長した。家路への軽やかな足取りに、何かを克服したような自信が見える。
二週目、3、4日目。小粒のストライキ。朝、いつものように準備して家をでたものの、バスを降りたところで、はっと何か思い出したような顔をして、道ばたに座り込む。そして、「ミコ、お家帰る!学校行かない!」とうとう来たか!と思いつつも、平然とした顔で、『マエストラとお友達待ってるよ〜。マミー、ミコのかわりにフルッタとパン食べちゃおうかな〜!』と努めて明るく言いながら、ミコを置いて私一人すたすた歩きだす。すると作戦成功で、「ミコも行く!」と走ってきた。
3日目は、2日目ほど激しい抵抗はしないまでも、別れ際に「マミー!」とこちらに手を伸ばして泣いた。この日は、どのくらい泣いているんだろう?と思い、教室の外でミコの泣き声が聞こえなくなるまで耳を澄ましてみる。すると、5分も経たないうちに泣き声は聞こえなくなった。意外に短いことにほっとして、安心して教室を後にした。お迎えの時間は12時半と告げられる。
4日目は、バスを降りたところでミコが突然、「ミコ、泣いてもいいの?」と聞いてきた。質問の内容に驚く。この子は、気を使って、泣いてはいけないと思っているのだろうか?『もちろん、泣いてもいいのよ。悲しかったら泣いてもいいの。』と答える。なんだか切ない。この日は別れ際、少し泣きそうな顔をするものの泣かなかった。なんだか切ない。。。
別れ際は切ないものの、毎日迎えに行く頃には笑顔。毎日、『明日も学校行く?』と聞くと、「行く!」との返事。幼稚園生活は全体的には楽しんでいるようなので安心する。ただ、滞在時間が12時半にまで伸びてから、帰り道ぐずって歩かなくなった。ぐずる時は明確な理由がある。こちらも大きいお腹で抱っこは厳しいので、それまで止めていたバギーを導入することにする。すると、バギーにのって5分もしないうちにコトンと寝る。心身ともに疲れるんだな。。まだ3歳にもなっていないんだものね。。
二週目5日目の金曜日。マエストラに、「来週から園でお昼を食べさせてみましょう。お迎えの時間はみんなと同じ14時半。」と告げられる。これまでは、経験豊富なマエストラのやり方を尊重して、言われた通りにしていた。しかし、ここ一週間のミコの様子からすると、一気にプラス2時間は明らかに飛躍し過ぎだ。あと、この日に判明したのだが、ミコはまだ一度も幼稚園でおしっこをしていない。←迎えに行くと、いつも「チッチ!」と私に言って二人でトイレに直行していたので、うすうすそうじゃないかと思ってはいた。もう一週間だけ、お昼無しで12時半でお願いすることにした。