幼稚園二週目

二週目、1日目の月曜日。先週に引きつづき、廊下と教室を行ったりきたり。11時半に「じゃあまた明日ね!」とマエストラに告げられて帰宅。


二週目、2日目の火曜日。1日目に、「明日から、マンマは廊下で待たずに、11時半に迎えにきてください」と言われていたので、前日と当日にミコにも前もって、『マミー、お買い物に行って、11時半にお教室に迎えにくるからね。それまでミコはマエストラとお友達と一緒に遊んでいようね。』と伝えておく。

教室に着くと、抱っこのままマエストラにミコを引き渡す。ミコ、状況を理解しているので、大泣き。「マミー!」とマエストラの腕の中でそっくり返って暴れながら、私の方へ手を伸ばしてわんわん泣く。マエストラはキスしたりぎゅっとしたりしてミコをあやす。泣き叫ぶ我が子を見ると、私まで泣きたくなる。でも、ここで私がひよったらミコは余計泣く。ぐっとこらえて笑顔で手をふって教室を去る。一部始終を見ていた隣のクラスのマエストラPラは、「あなたの気持ちはよく分かるわ。私も母親だもの。でも、どこかでこのステップは必要なの。あなたが切り替えられると子供も切り替えられるのよ。」と慰めてくれる。

3時間後、迎えに行くとミコはマエストラに抱っこされながら教室からでてきた。恥ずかしそうな、でもちょっと自信がついたような、嬉しそうな表情で私のところにとことこ歩いてくる。マエストラに、「沢山泣いてた?」と聞くと、「最初にちょっとだけね。」母親にしか分からないと思うが、この数時間でこの子は随分成長した。家路への軽やかな足取りに、何かを克服したような自信が見える。


二週目、3、4日目。小粒のストライキ。朝、いつものように準備して家をでたものの、バスを降りたところで、はっと何か思い出したような顔をして、道ばたに座り込む。そして、「ミコ、お家帰る!学校行かない!」とうとう来たか!と思いつつも、平然とした顔で、『マエストラとお友達待ってるよ〜。マミー、ミコのかわりにフルッタとパン食べちゃおうかな〜!』と努めて明るく言いながら、ミコを置いて私一人すたすた歩きだす。すると作戦成功で、「ミコも行く!」と走ってきた。

3日目は、2日目ほど激しい抵抗はしないまでも、別れ際に「マミー!」とこちらに手を伸ばして泣いた。この日は、どのくらい泣いているんだろう?と思い、教室の外でミコの泣き声が聞こえなくなるまで耳を澄ましてみる。すると、5分も経たないうちに泣き声は聞こえなくなった。意外に短いことにほっとして、安心して教室を後にした。お迎えの時間は12時半と告げられる。

4日目は、バスを降りたところでミコが突然、「ミコ、泣いてもいいの?」と聞いてきた。質問の内容に驚く。この子は、気を使って、泣いてはいけないと思っているのだろうか?『もちろん、泣いてもいいのよ。悲しかったら泣いてもいいの。』と答える。なんだか切ない。この日は別れ際、少し泣きそうな顔をするものの泣かなかった。なんだか切ない。。。

別れ際は切ないものの、毎日迎えに行く頃には笑顔。毎日、『明日も学校行く?』と聞くと、「行く!」との返事。幼稚園生活は全体的には楽しんでいるようなので安心する。ただ、滞在時間が12時半にまで伸びてから、帰り道ぐずって歩かなくなった。ぐずる時は明確な理由がある。こちらも大きいお腹で抱っこは厳しいので、それまで止めていたバギーを導入することにする。すると、バギーにのって5分もしないうちにコトンと寝る。心身ともに疲れるんだな。。まだ3歳にもなっていないんだものね。。


二週目5日目の金曜日。マエストラに、「来週から園でお昼を食べさせてみましょう。お迎えの時間はみんなと同じ14時半。」と告げられる。これまでは、経験豊富なマエストラのやり方を尊重して、言われた通りにしていた。しかし、ここ一週間のミコの様子からすると、一気にプラス2時間は明らかに飛躍し過ぎだ。あと、この日に判明したのだが、ミコはまだ一度も幼稚園でおしっこをしていない。←迎えに行くと、いつも「チッチ!」と私に言って二人でトイレに直行していたので、うすうすそうじゃないかと思ってはいた。もう一週間だけ、お昼無しで12時半でお願いすることにした。