片思いの関係


親と子の関係は、基本的に親から子への片思い。親は子が何歳になっても、その子が世界で一番、そして恐らく唯一自分よりも大切な存在。が、子にとって親が大切なのは乳児期がピーク。親以外の人やグループや社会との関わりが広がり、自分の世界を形成していくにつれ、子の中での親の重要度は徐々に低下していく。そして、それは子が子を持った瞬間、さらにガクッと下がる。子が、自分よりも大切な存在を持った瞬間、親に割り振られていた残りの愛情も、自動的にすべてそちらへ移行してしまうのだ。

ミコと私との蜜月期もピークを過ぎてきた。ミコは、よく時間を一緒に過ごす他のママにも懐くようになり、長時間私抜きでも機嫌よくしている。親の私ときたら、「よく会うママ&ベイビーを(安全な人達として)認識しているんだ!」とその成長を喜ぶ一方、「そんなに早く離れられると寂しい」と子離れできない困った人状態。私の役目は、あくまでミコが親から独り立ちするまでの期間、そうできるようにするためのお手伝い。子育てって切ない!