愛娘に望むこと


ミコはH君と私が作り出した存在。この世に生み出したその張本人がミコに望むことは一つ。それは、幸せな人生を送ること。誰かに「幸せ?」と聞かれたら、「幸せ!」と満面の笑みで即答してしまう、そんな人生にしてほしい。

では、どうやったら幸せな人生を送れるのだろうか?そのために私が今の時点でできることは何だろう?、と考える。身近な人で幸せそうな人の顔を思い浮かべてみる。

子供の頃から観察してきた結果、「幸せ」そうな子に共通しているのは、皆精神的に安定している。そして、そういう子はたいがい親と仲が良い。親の大きな愛情で満たされているため、日々の生活で大きな不安を持つことなく、他の子と自分を比べて卑屈になることもないのだろう。ミコも、常に揺るぎない愛に包まれて、守られているのを感じながら成長してほしい。私も、惜しみない愛情を全身で伝えていきたい。

そして、もう一つ欲を言わせてもらえるならば、H君と私よりも長生きしてほしい。究極的にはこの二つだけ。