引越し

7月上旬、ローマ都心のど真ん中から郊外へ引越した。ミコの幼稚園の近くに住むためと、もう一人家族が増えるのでスペースを確保するため。探し始める前に、3年前に家探しをしたときに書き留めておいた私の条件リストを引っ張りだしてみる。←こういうとき、備忘録が威力を発揮する。つけておいてよかった、備忘録!;-) ;-);-)


それによると、ローマの住いで私が求める条件は:

1)家具付き
2)静かな地区
3)床が木のフローリング
4)お湯はガスで湧かすタイプ
5)ヒーティングが各ユニットで独立している(ビル全体のセントラルヒーティングではない)
6)湯船つき
7)2階以上
8)日当り良好
9)バルコニーもしくはテラス付き
10)2BR
11)網戸つき(ローマの家は窓に網戸がついていないところが多い。←夏、蚊の襲撃にあって大変)
12)家具付きの物件は電化製品に要注意


3年経って見てみても、やはり住環境の好みは変わらないらしく、ほとんどこのまま。ただ、二点加えたいものがでてきた。

一点目は、大家さんができるだけ近くに住んでいて、ちゃんと面倒を見てくれる人であること。イタリアのアパートは何かとよく問題が起きる。天井から水が漏れてきたり、お湯が出なくなったり、配水管が詰まったり。家具つきだと、洗濯機、冷蔵庫など電化製品が故障したり。こういう時、大家さんが素早く対応してくれないと、何週間、下手をすると何ヶ月も不便な生活を強いられることになる。日本やアメリカで賃貸アパートに住んでいて大家さんに実際に会うのは年一回あるかないかだが、ここでは1〜2ヶ月に一回は家の不具合+何かしらの用で会っている。

二点目は、子供ができたからなのだが、安全な住居であること。例えば、バルコニーにちゃんとした高めのフェンスがついているとか、窓に格子がついているとか。家具つきの住居では、不安定で壊れやすい家具類を置かないなど。

どの条件も、ごく基本的なもので、何も贅沢を求めていないつもりなのだが、この条件リストを仲介業者に見せると、「これらを満たすアパートをローマで見つけるのはとても難しい」と言われてしまう。条件全部満たさなくてもいいから!と言って探してもらっても、不動産屋さんがもってきてくれる案件はどれも間取りの説明等を見ただけで、見にいく必要のないところ。ということで、今回も自分でインターネットを駆使して探した。


検索方法は:

1) Craigslist Rome
2) VCN-Rome mailing list
3) Google検索(イタリアの不動産サイトを一つ一つ拾う)
4) H君の職場の広告

今回は、5件コンタクトをとって、3件見に行って決めた。3年前の三分の一の手間。選んだ物件は、ローマ郊外、H君の職場よりドアtoドアで40分、ミコの幼稚園より徒歩20分もしくは徒歩10分+バス2停留所、家具つき、2BR、105平米、3階、バスルームx2、バルコニーx2、ゲートつきの物件。お湯は電気で湧かすタイプだったのをガスに替えてもらった(お風呂に入るときにお湯が足りなくなるため)。


満たせなかった条件は:

ー独立したヒーティング
ー床が木のフローリング(←部屋のみ木でそれ以外はタイルになった)
ー網戸つき


条件以外のプラス面は:

ー大家さんが面倒見がよく誠実な人&同じコンプレックス内に住んでいる
ー私たちが初めてのテナントということで部屋も家具も状態がとてもよい
ー遊具のある大きな公園が近くにある


条件以外のマイナス面は:

メルカート(市場)が歩いて行ける距離にない
ーメインの交通手段の電車がよく遅れる
ー坂がきつい


といったところ。アパート探し全般で気付いた点は、ローマの家賃が3年前に比べて大分下がったこと。どの地区も3年前より月200-300ユーロは下がっている。よいタイミングで借り換えられた。