幼稚園でパン作り


12時半頃、園庭遊びの時間なので園庭に迎えに行くと、ミコのクラスの子は誰一人いない。あれ?と思って教室に行ってみると、先生の歌声が聞こえてきたので、しばらくドアの前で待つ。途中、サブの先生が教室から出てきて、「今日はパン作りをしたの。パンが焼けるまでちょっと待っていて。」と言う。パン作り?!

またちょっとすると、メインの先生(=Mラ先生)に右手を引かれて、左手には黄色いナプキンの包みを大事そうにぎゅっと持ったミコが出てきた。顔は誇らしげ。←めちゃくちゃかわいい。Mラ先生は、「今日何したかマンマに話してあげなさい!」とミコに言ってバイバイと教室に戻る。

ミコに、「何作ったの?」と聞くと、『パン!』。「どうやって作ったの?」とさらに尋ねると、『こうやって、こうやって。。』と言いながら、小さい手を広げて生地をこねるマネをする。「すご〜い!ミイちゃんもちゃんと一緒に作ったのね〜!」と褒めると、『Mタ(=クラスで一番年上で面倒見のよい女の子)がbello!(キレイ、よくできたね)て言ってた。』と嬉しそうに言う。

ずっと大事そうにぎゅっと握って包みを持って帰った。家に着くと、ミコの人生で初めて作ったパンなので、ちゃんと写真に収めておく。ミコも自分で写真を撮って、その後ミコが包みを開けて、私にもちょっとだけ分けてもらって(最初、ちょっとくれるのを渋った)、ミコに内緒で(←最後のひとかけらまで自分で食べようとしていた)H君用の分を選り分けておいた。

まあるくまだ温かいパンにパクッつかじりついたミコに、「美味しい?」と聞くと、満面の笑みで、『自分で作ったから美味しい!』との返事。その発言の高度なことに驚くとともに、彼女の今日一日での成長を感じる。子供は驚愕なほどのスピードで日々成長している。幼稚園生活を初めて、その加速度が急激に増したのを母親として感じる。


仕事から戻ってきたH君に、ミコからパン作りの話をさせてあげて、包み直したパンのかけらを渡す。H君は、一瞬、「おお!ミコが作ったのか!」と驚きの声を上げてパクッと一口で平らげて「美味しいよ!」が、その直後、「ミコ、本当に何作ってるか分かってて作ってたの?」なんてミコに言う。そして、私の方を向いて、「こういうアクティヴィティは、どうせなら雨の日にとっておけばいいのにね。」

.....きみぃ。。