入園準備

8月上旬、一ヶ月後の入園に必要なものリストがメイルで送られてきた。

1)スモック:綿、柄/絵無し、単色(un grembiule di cotone colorato a tinta unita)
2)オイリュトミー用靴と靴入用袋:綿、単色(un sacchetto di stoffa di cotone in tinta unita con un paio di scarpe da euritmia)
3)上履き:柄無し(un paio di pantofole chiuse senza disegni)
4)籐のかご:蓋と取手つき(un cestino di paglia)
5)前掛け:綿、柄無し(un bavaglino di cotone, senza immagini)
6)着替え一式(un cambio completo da lasciare a scuola)


すべて綿で無地指定だなんて、なんてシュタイナー的!なんてちょっとエクサイトしてみるものの、実際買い求めようと探してみると、綿で柄無しのスモック、袋、靴は皆無。お店に置いてあるものはすべてキャラクターや柄付きのもの。さらに素材はほとんどがポリエステル。

これは、作るしかないのか。。でもミシンが無い。すべて手縫いで作るには時間がかかりすぎる。それこそ母さんは夜なべーをしてになる。いやいや、妊娠後期の妊婦は休むべきだ!ということで、思いついたのが母にその作業をアウトソースすること。「えー、君、お母さんに作らせるの?!」とH君に非難されつつ。。母はお裁縫が得意なのだ。私も子供の頃、母の作ったワンピースを着ていた。喜んでやってもらえるはず!母に電話したら二つ返事でokとのこと。9月にH君ママが遊びにくる時に持ってきてもらえる!これで着るもの系はクリア。

さて、靴はどうしようか。こればかりは作れない。。が、どこにも柄無し靴は見当たらない。H君が、日本の上履きを思いつく。早速赤ちゃん本舗のサイトで15センチと16センチのキャンバス生地の白地の上履きを購入。これで上履きもクリア。

最後まで悩まされたのが籐のかご(蓋と取手つき)。色々ありそうなお店を回ってみたものの、どこにも見当たらない。。そもそもこれ何に使うの?と学校の事務の人に相談したところ、お店を紹介してもらった。かごは、前掛けとスモックを入れておくストアボックスなのだという。ところが、H君に買いに行ってもらったら、お店に無いという!困った、困ったと思いながらも、まあ私がこれだけ苦労しているのだから、他に入手できていない人もいるだろう、学校が始まってから先生に聞いてみようと諦める。結局、学校が始まってから、別のクラスの先生に譲っていただいた(イタリアで手に入りにくいので、オーストリアに行くたびに生徒のために仕入れてくれているのだった)。

綿、無地、籐といった一番単純な形態のものを入手するのが困難な世界/時代に住んでいるんだなと思った。さて、次はどんな課題が待っているのかな。今回はすべて他力本願で解決してしまったが、一応母親として(?)、名前の刺繍はすべて手縫いでしてみたのだった。