ベイビーシッターさん 続その1

Nシーに頼みたいと思った理由。

1)安全に対する意識が高い。
ミコを公園に連れて行って遊ばせてもらう、というのがベイビーシッターさんに一番頼みたかったこと。まずは、公園までの道のり。二カ所、大きな交差点を横断しなければならない。運転が荒く、歩行者に全く注意を払わないイタリアのドライバーに対して細心の注意を払いながら道を渡る必要がある(この国では、車のドライバーではなく、歩行者が安全確認をする)。公園では、ミコが公園の外に出ないように、危ないものを口に入れたり、明らかに身体能力以上のことをして落ちたり、怪我をしないように見張っていなければならない。

Nシーは、過保護と周囲に言われる私以上に慎重な人。公園までの道のりは、一番車数の少ない安全な道を通り、公園内では、子供の後を付いて回って、高い所から落ちないように、足を踏み外さないようにといつでも助けられる位置にいる。私が普段気にせずにやらせている3メートルほどの滑り台は「ミコにはまだ高い!」と言って、一人では滑らせていないと言う。公園では、子供を野放しにして、ベンチに座って携帯でおしゃべりをしているベイビーシッターさんが大多数の中、Nシーはとても特異な存在。大事な子供を預ける身にとっては、これくらい慎重な人の方が安心。


2)気が長い性格。子供に対して忍耐強い。
ヒステリーなところが無い。あれ嫌、これ嫌、こうするの!とイヤイヤ期(「魔の二歳」)に突入したミコに対して、決して声を荒げることなく、イラつかず、落ち着いて何度でも言葉で諭すことができる人。借りたお友達のオモチャを返さないミコに対して、「返しなさい!」と奪い取らずに、「貸してもらったものはちゃんと返そうね」と何度でも説得を試みる人。所有意識マックス期のミコ。オモチャを絶対貸さない彼女に対して、「ミコも(お友達に)貸してもらったでしょう。貸してあげようよ。」と優しくその都度根気よく繰り返す。子供がその気になるまで気長に待てるタイプなのだ。←素晴らしい!私に欠けているところ。


3)「チャオ」、「ありがとう」、「ごめんなさい」を教えてくれる。
人に小石を投げたミコに対して、「『ごめんなさい』は?」、靴を履かせてくれたNシーに対して、「『ありがとう』は?」とその都度ミコに聞く。挨拶、お礼、お詫びがちゃんとできる人間に育ってほしいと思う私の基本的且つ一番重要な教育方針に合う。