夏の予定ートスカーナでファームステイ(アグリトゥーリズモ)

早々に夏の予定を立てた。いつも出発直前に予定を立る私たちが、3ヶ月も先の予定を決めて、さらに宿のデポジットも払い終えてるなんてミラクル!願望や必要や期限に迫られるとちゃっちゃと決められるものなのね。ここ一年ほどずっと私が空想していたことを実現するためだった。

1)一週間、二週間単位で自分一人だけのまとまった時間がほしい!
2)その時間は人と過ごすのではなく、陶芸に費やしたい!
3)トスカーナの田園地帯のアグリトゥーリズモ(agriturism)でファームステイしたい(=ミコに経験させてあげたい)!


これらすべてを満たす場所が見つかり、さらにすぐに予約をしないと学校、宿ともに一杯になってしまう可能性が高かったのだ。

まずは、インターネットで、イタリア国内で短期集中で陶芸ができる施設を探した。都合のよいことに、トスカーナ地方にいくつか点在している。その中で、「とにかく一日中陶芸ができるところ、独創的なものを自力で作る環境よりは、イタリア陶芸(マヨリカ焼き)が学べるところ、窯・ろくろ・釉薬など設備がすべて整っているところ」という今の私のニーズにあった場所を選ぶ。フィレンツェより西30kmのところにある、小さな伝統陶芸の町の国立陶芸学校のマヨリカ焼き絵付一週間コースに目をつける。早速連絡をしてみると、あと数席しか空いていないとのこと。H君の了承を得て、すぐにデポジットと申込書を送って入学手続きをすませた。

学校が決まったので、次は学校の近くでアグリトゥーリズモのホリデイアパート(1br)を探す。まずはGoogle mapで簡単検索。学校より5km辺りで5軒ヒット。それぞれのホームページを見てみると、価格が高い!さらにすでにほぼ満室状態!世界に名だたるトスカーナでの夏のヴァカンスは大変人気のようだ。閑散期(冬)の2.5−3倍の強気な価格設定で、宿泊のみで週1000-2500ユーロ+高熱費&クリーニング費(さらに予約金は宿泊費の20-30%でキャンセルすると返金されず、宿泊期間は一週間以上から)。7-8月分はどこもすでに満室。うーん、この国で一泊150ユーロも払ったことないのですが。。(イタリアでの宿泊は、とくに家族にとって家族経営のホリデイレットなど比較的安価に泊まれるところが多い)。さらにこんなにアクセスの悪いところで。。ふう、ここは予算をアップしなければならなさそうだ。

イタリア国内のアグリトゥーリズモを集めたサイトをいくつか見てみると、どこもトスカーナをリストのトップに置いている。なるほど、トスカーナ・ブランドが確立されている。すぐお隣の州のウンブリアのアグリトゥーリズモとなると、トスカーナよりも30-50%価格が低いのだ。一応、venere, booking.com, tripadvisorなど他のメジャーな宿泊サイトをチェックしてみるものの、場所と価格が納得できてさらに空室のあるところとなると皆無。

さてどうしようかしらと思いながら、宿泊の方は決めずに一週間程放置しておく。その間、ちょこちょこ空いた時間に、言語(伊、英、日)、サーチエンジン、キーワードを変えてネット検索をしてみる。するとある日、イギリスのサイト経由で数年前にアグリトゥーリズモを始めたばかりのところで、これまでの検索に引っかかってこなかったところを見つけた。場所は学校から車で20分弱とぎりぎりラインだが、価格はウンブリア並み!早速連絡をとってみると空きがあるとのこと。即デポジットを支払って予約する。これで夏の予定確定♪

今年の夏は帰省せずに、9日間トスカーナで平日は陶芸三昧(私)、H君とみこはアグリトゥーリズモでバーベキューしたり、プールに入ったり、オリーブ畑を散策したり、アグリトゥーリズモ産のオリーヴオイルやチーズをいただいたりなどなどファームステイ。週末は皆でシエナ、サンジミニャーノなどトスカーナの小都市へ観光。

何度かメイルを交換したオーナーさんは、どうやら若い女性で7ヶ月の男の子がいるとのこと。「子供さんの名前は何?」、「子供達を遊ばせられるね〜」なんてやり取りをしていたら、増々トスカーナ行きが楽しみになってきた。どうか誰も直前に病気になったり、その他緊急事態が生じませんように!