スリに遭う

ローマのメトロB線テルミニ駅の電車内でスリに遭った。ローマ在住二年半で、初スリ被害(その前にスリ被害未遂一回有り)。多少混んでいる車内へバギーを押し上げて乗り込んだ直後、後ろから不必要にぎゅうぎゅう押してくる人(小太りでくたびれたスカートを履いた30〜40台の女性)がいるなと思ったその人が犯人。一緒に電車に乗り込んだ母(ローマでスリ被害未遂一度有り)は彼女の行動が『何かおかしい!』と感じたらしく、「ちょっと!」と止めに入った。犯人は、何事もなかったようにゆっくり電車を降りて行った。母は、彼女は諦めて降りたのかと思って安心したのだが(私はこの時点ではスリ被害に遭っていること、母がそれを阻止しようとしたことにも気付いていなかった。単に危ない/失礼なので母がその人を注意しているのかと思っていた。)、すでに鞄のチャックからお財布をスラれた後だったのだった。

スラれたことに気付いたのは、電車を降りてから。鞄が軽い気がして、なんとなく開けてみると、お財布が無かったのだ。その場でH君に電話して、銀行のアカウントをブロックしてもらう。被害は、現金200ユーロ、ミコと私のID数種類、キャッシュカード、バス券、保険カード。クレジットカードが無かったのは不幸中の幸いだった。