11年ぶりに、コロッセオでばったり!

先週末、午後8時頃、友人の引越パーティから帰る途中、コロッセオの近くでイギリス時代のコースメイトと遭遇した。なんと11年ぶり。見つけたのは私。薄暗闇の中、私たちの横を通り過ぎたシルエットが何となく見たことある形だったので、「すみません!」と日本語で話しかけたら、振り返ったのが11年前のコースメイトだった。ずっと連絡を取っていなかったので、もちろん名前は覚えていない。「xxxでマスターやっていませんでしたか?!」と聞くと、向こうも『ああ!』と思い出してくれた。後ろからなになに?!とミコを抱っこしながら軽い足取りでやってきたH君も「あー、僕も覚えてる!」。H君と彼はコースが始まる前に同じ英語のクラスを取っていたのだった。

その後、ミコ連れでテスタッチオまでバスで移動して、偶然の再会を祝してその日二度目のディナー。現在のお互いの状況、過去11年間の軌跡などを話して、ジェラートの後、23時にピラミデで別れた。「11年も経ったんだね。11年も経てば皆いろいろあるんだね。それにしても、よく(彼だと)分かったね。」なんて何度も言い合った。彼は、この11年の間の長い期間、病気と向き合うことに費やしてきたこと、今は翻訳の仕事をしていてその関係で一時的にヨーロッパに来ていることを淡々と話した。私は、卒業後働いていた会社と仕事内容に簡単に触れたあとは、現在の子育てについて情熱的に話した。

『(病気で)親にやっかいになっている。』と言う彼に対して、私は「いいの。だって子供だから。それが親の幸せなの。」と言った。この気持ち、きっと彼も親になれば分かる。親は子供に見返りなど求めていない。

淡々とした口調の彼が最後に、『今日は、呼び止めてくれて、食事に誘ってくれてどうもありがとう。とても楽しかったし、嬉しかった。』と言ってくれた。「嬉しかった」なんて、そんな感情的なこと、言いそうも無い人から言われて、よりハッピーな気持ちで家に帰ることができた。その一言を言える彼は素晴らしい!(多くの日本人男児ができないこと!)次回は日本でお会いましょう!