在外選挙

在ローマ日本大使館在外選挙に行ってきた。

イタリアの在外選挙投票所はローマ大使館とミラノ領事館の二カ所。ローマでの在外投票期間は投票日(30日)一週間前までの土日を含む五日間(8/19-23)。ミラノでの投票期間は一日短い22日(土)までの四日間。ミラノで集められた投票用紙は、翌日23日にローマに届けられ、そのまた翌日、大使館員が飛行機で日本まで運ぶことになっている。この他の在外投票方法としては、郵送で総務省より投票用紙を請求し、記入後、投票日までに郵送で日本の選挙管理委員会宛に送ることができる。ちなみに在外投票は、大使館(領事館)に在留届けを出していて、さらに在外選挙登録をしている人しかできないことになっている。

ローマ大使館(管轄)でイタリア在留届をだしている日本人の数は約5000人(内ローマ在住2000人)、ミラノは6000人。計1万1000人の日本人がイタリアに居住していることになる(届けをだしていない人の数を含めると、もっと多い)。その内、在外選挙登録をしている人は推定一割強。毎日新聞の記事によると、現在、全世界に住む日本選挙有権者数は81万4000人、その内登録をすませている人は17日時点で10万8447人、約13%だという。(朝日新聞2009年8月29日東京朝刊http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/news/20090829ddm005010035000c.html)。

いったいどれくらいの人がイタリアで在外選挙をするのだろうか?推定計算してみる。1万1000人の13%は1430人。その内、投票する意思があって実際に選挙日と在外投票方法を把握している人は多く見積もって約半分の700人といったところだろうか。その中で期間中ににローマとミラノに選挙に赴ける人となると、在伊邦人中、約半数がこの二大都市内に住んでいることを考慮して約350人。この内、実際に平日の昼間、あるいは土日に大使館へ実際に赴く人はというと、多くてもその半分の175人といったところだろうか。周りにいるローマ在住日本人に聞くと半分もいないような気配だが。。ちなみに、一番投票者が来ると思われる土曜日の今日、閉館時間ギリギリに投票した際、「今日は何人来ましたか?」とローマ大使館で聞いたところ、『30人』との返事だった。

選挙をフォローしていているが、ローマミラノ外に住む350人はどうするか。この内どれくらいの人が郵送投票をするだろうか。選挙用紙を日本に郵送請求して、さらに記入した用紙を日本に送り返す必要がある。この、時間と手間のかかるプロセスを期日までにちゃんと行う人というと大使館投票よりも随分ハードルが高くなる。多くても三割(約100人)くらいなのではないか。

推定大使館投票175人と郵送投票100人を足すと275人。イタリア在住有権者の推定投票率は高く見積もって2.5%。低い。。。在外選挙だけでも、電子投票ができるようになれば投票率は随分上がるだろうに。