幼児の遊び場

ローマで一歳児の育児をしていて、ああこれがあったら!思うもの。それは「清潔な」公園、砂場、そしてプール。

歩くようになって、階段を上り下りするようになって、走り回るようになった彼女に必要なのは、思う存分体を動かせる広いスペース。もはや狭い家の中とテラスだけではエネルギーを発散しきれないほど体力もついてきた。ちゃんとエネルギーを消費しないと夜もぐっすり寝れないのだ。

よく行くのは、近くにあるキレイ目な公園二カ所。一つは、滑り台、ブランコ、お馬さんなど遊具のあるプレイグラウンド。もう一つは、遊具の無い芝生の見晴し台公園。ローマでキレイ(=犬のうんちが落ちていない)な公園を見つけるのは至難の業だが、ここは、一つはあまり知られていない所にあり、もう一つは半分観光地になっているため比較的キレイなのだ。特に見晴し台の方は、数少ない芝生の公園ということもあって、平日は乳幼児連れのママ達がレジャーシートを敷いて腰掛け、子供達がその周辺で思いっきり走り回っている。

毎日公園に行くようになって、ローマの公園に砂場がないことに気付いた。どこの公園に行っても無いのだ。遊具のある公園は、砂利が敷きつめられているところがほとんど。面白いことに、その砂利で子供達は「砂遊び」をしているのだ。スコップとバケツ、そして動物や食べ物の形をした型で。なぜローマの公園には砂場がないのだろうか?不思議。

そして、特に夏にあってほしいのが幼児が気軽に行けるプール!スポーツ全体がそうだが、ローマには気軽に一見さんで行けるスポーツ施設がない。泳ぎたくなったら、近くにあるプールにいくらか払って入る、あるいはテニスがしたくなったらその辺のテニスコートを予約してプレイする、なんてことができないのだ。施設が必要なスポーツをするためには、まずその施設を所有するスポーツクラブの会員になる必要がある。一年に何度も利用しないような人は、おのずと施設が必要なスポーツから遠ざかっていく。どうしてもプールに入りたい!という人はどこに行くか?高級ホテルのプールかプールのあるお友達のお家(高級アパートコンプレックス)、もしくは海(イタリア人の夏のヴァカンスの行き先)。先日、ホテルのプール使用料を友人に聞いてびっくり!平均一人35ユーロ(4500円、1ユーロ=135円)とのこと。気軽に立ち寄るところではない。

ということで、日本に滞在していた間は、プールと砂遊びを楽しんだ。