離乳食ーお米

もう始めて3週間も経つのに、未だに10倍粥小さじ一杯も食べないの。。はあ。。。なんて先日ママ友に話したら、

「お米がまずいんじゃない?」

と、目から鱗な指摘を受けた。
確かに、不味い!


うちでいつも食べているお米はカリフォルニア米の「錦」。カリフォルニア米は美味しいお米が多い。サンディエゴで食べていた「かがやき」などは、新米の富山産コシヒカリで育った私にも美味。が、なぜかローマで手に入るカリフォルニア米は美味しくないのだ。イタリア産のなんちゃって日本米「日の出米」もイマイチ。散々探したが、ローマで日本人好みの美味しいと思えるお米には未だ出会えていない。

慣れとは恐ろしいもので、当初散々文句を言っていた「錦」も今では普通にぱくぱく食べている私たち。がこれが冷めると、とても食べられない。。日本米は冷めても美味しいのが特徴だと知る。では、「錦」をお粥にするとどうか。これがまた不味いのだ。でも、こんなものなのかなと思ってずっとミコにもあげていたのだ。


この3週間の離乳食プランは:

一日一回お昼時(授乳と授乳の間)

最初の5日間ー10倍粥
次の5日間ー10倍粥+ニンジンのくたくた煮
次の3日間ー10倍粥+ニンジン+キャベツのくたくた煮
次の3日間ー10倍粥+ズッキーニのくたくた煮

ご飯は一回分ずつ冷凍しておいて、それを毎回お鍋でぐつぐつ煮てつくる。今日まで味付け無し。


で、ミコの反応はというと、最初はお椀の中のお粥に手を突っ込んでぴちゃぴちゃ。好きなだけ遊ばせておいて、食事は楽しいものだと思わせる。その後、喉付き防止スプーンにすくってミコの口まで持って行くと、決まってスプーンを手で払いのけてくる。隙をついて無理矢理口に入れようとすると、こちらの手を掴んで阻止。(←ここで、私は「あ、この子はスプーンをコントロールしているのは手だって分かっているんだ!」と感動!)うまく口に滑り込ませられても、うえっという顔をして、ぺっと吐きだす。この繰り返し。

毎回、親が焦ってはいけないと思いつつも、ミコの顔、髪、テーブル、ハイチェア、床とあちこちに飛び散ったお粥を布巾で拭きながら、「ああ、今日もだめか。。」と敗北感を味わう。H君は、「絶対食べるものがあるから、毎日違ったものを試せば」とか、「お米のねっとり感がいやなのでは?」とか、「膝に座らせて食べさせれば」とか色々言ってくるが、どれもしっくりこない。離乳食担当(H君がお昼休みに帰ってきて食べさせる)のH君もそのうち、「君は話しかけないで!あーあ、今、食べそうだったのに!」と私に八つ当たりしてくる。H君は気が長そうで、忍耐力に欠けるところがある。ミコが自分からお粥に手をのばして口に入れるところまで待てず、半強制的に口に押し込むことが多い。そうすると、『ミコは無理矢理が嫌なんだってば!ミコが自分から手を出すまで待ってっていつも言ってるでしょう!』と私も怒る。喧嘩する両親をじっと見つめるミコ。あー、今日も楽しい食事の時間を台無しにしてしまった。。。の繰り返し。


で、今日は戦法を変えて、母から持って来てもらった富山産コシヒカリをお米から昆布と一緒にぐつぐつ煮てお粥を作って出してみることにした。今、ローマで手に入る最高食材で作ったお粥で出汁入りだ。味見をしてみると、大人には多少塩が欲しいところだが、充分食べられる美味しさだ。さあ、食べるか!

ミコはいつもと同じく、お椀と喉付き防止スプーンが近づいてくると分かった途端、手で防御の姿勢をとる。すでに、お椀+スプーン=不味いものがやってくるがインプットされているようだ。私たちは自分達の手を引っ込めて、スプーンもしばらく引っ込めてみる。頃合いを見計らって、H君が指に少量お粥をのせて、ミコの口元まで運んでみる。すると、ミコは怪訝な顔をしつつもおそるおそるお粥に口を近づけて、ほんのちょっぴり、唇にお粥を触れさせた。

結局、この口に付いた分のみ、うえっとした顔をして飲み込んだだけに終わったが、今までとは明らかに違って自分の意志でお粥に近づいてきた。H君に言わせると、今までと何も変わらないそうだが。。。私には、今後改善していきそうな兆しが見えてきた。今日の夜は今まで避けてきたフルーツに挑戦してみようということになった。