誰に、どの党に入れようか。

誰に(小選挙区)入れるか、どの党(比例区)に入れるか、毎回悩む。支持政党はない。普段は、asahi.comで気になった記事に目を通す程度で、政治はほとんどフォローしていない。ところが、選挙となると、日本人として、有権者として、ちょっとだけ襟を正す。

まずは、在外投票方法を確認(といっても私が気付くずっと前に、H君がちゃっちゃかやってくれているのだが、、)。どこでいつ投票ができるかをチェック。投票できることが分かるとそのことに安心して、またしばらく選挙のことは忘れる。ところが、在外投票日三日前になると、今度は「かなり」襟を正す。

一夜漬けのテスト勉強のごとく、時間の許す限りインターネットで情報検索。まずは、政党のマニュフェストを引っ張ってきて熟読。今回はどの政党の政策がよいだろうか?次は、小選挙区の候補者をチェック。どの人が一番、私が理想と思う政治を行ってくれそうか、主義主張、そしてその優先順位はどこにあるかをチェック。

ここでまた悩む。この意見には賛成だが、この意見には反対。自分の理想にぴったりあう政策、政治家がいないのだ。しばらく悩んだ後、頼るのはmainichi.jpの政党選択ソフト。ネット上で、10個の政策に関する質問に解答して、その答えがどの政党に近いかを機械的にパーセンテージでだしてくれるソフトだ。結果はいつもだいたい同じ。社民党が70%近くでトップ、その次が共産党、そして一番低いのが自民党

そして、また悩む。確かに、大きなくくりでは、社会主義大きな政府)の強い民主政治が理想だ。平等な教育と手厚い福祉を提供する国であってほしい。障害者、乳幼児、高齢者など社会的弱者を皆で支える、やさしいコミュニティであってほしい。だが、雇用問題となると、全く違う考えを持っている。基本的に、今以上に政府が雇用を守らない方がよいと思っている(障害者、定年退職後の高齢者に対する雇用を別として)。いつの間にか、競争力のない人材になってしまうから。最低賃金を一律1000円に上げるのも反対。そもそも1000円の対価を必要としない仕事もあるし、小規模経営者の経営を圧迫するから。起業(経営者)という新しい就職先の成長を応援したい。

などなど、一つ一つ詰めていくと、100%この人(党)に入れたい!という人がいないのだ。そこで、毎回のごとく、最後の手段としてH君に聞いてみる。「どうしよう?」と。H君は決まってこう答える。『すべて合う人なんていないんだから。それが嫌なら君が政治家になるしかないよ。取りあえず、君の優先順位を決めて、消去法で決めれば。あとは、死票を避けるとか、落としたい党/人があれば戦略的にその対抗馬に入れるとか。」

なるほどね。毎回同じことを言われて、毎回納得している。成長がない。。